• 今あるはただ神の恵み

こちらの教会の関川祐一郎先生、FEBCではお馴染みの関川泰寛先生のご子息です。
なんとなく似ているような・・・???

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2011年3月11日、東京神学大学の卒業式の真っ最中にあの地震が起こりました。
そうです。関川先生は震災のその日に神学校を卒業され、そして最初の赴任地としてここに遣わされたのです。

瓦礫が散乱し、信号はなぎ倒され、車が道の両側に突き刺さり、道路に船が転がっている…
教会の前の坂を登ったところにある日和山公園から見た光景は、瓦礫と焼け跡ばかり…。

東京から石巻に入った日、被災の光景を目の当たりにし、今日からここで暮らしていくことへの不安、そして伝道者としてここで何を語ればよいのかわからず、今まで経験したことのない恐怖に襲われたそうです。

(教会前の坂を下った交差点)
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(近くの郵便局)
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とにかく次の日曜からは礼拝で説教を語らなければならない。その準備の中で…
「自分自身が御言葉に支えられる経験をして、この御言葉を伝えるために自分はここに神様によって遣わされているんだということをもう一度示されました。」
そうお話しくださいました。

送られてきた支援物資をおわけしたり、練習場所がなくなってしまった合唱グループに平日に教会を提供したり、東京の教会が主催したコンサートを開いたりする中で、少しずつ近隣の方々とのつながりが生まれ、中には礼拝にお見えになる方々も。
教会のお隣りとお向かいのかたはその後、洗礼を受けられたそうです。

(たくさんの支援物資)
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一方、山のような瓦礫が撤去された跡地は、今も何もなくなった状態のままという厳しい現実も。

そのような中で先生のお心に留まっているひと言が…。

「私は家も流され、すべて失って、もう元には戻れないんです。だから元に戻るようにではなく前に進めるように祈ってください。」

これは、先生が就任直後の礼拝で「被災した方々が早く元の生活に戻れますように」と祈ったところ、震災後に礼拝にお見えになるようになったあるご婦人がおっしゃった言葉だそうです。

「この言葉にハッとさせられて…幻想ではなくて、真理の希望を伝えていきたいと思わされました。お一人ひとり抱えているものがあって、それを私は計り知ることはできないけれど、どんな困難にあっても希望を指し示すために教会が建てられていると思うんです。」
そうお話しくださいました。

***教会のご案内***
日本基督教団石巻山城町教会
住所:宮城県石巻市泉町1-2-5
電話:0225-22-1267
礼拝時間:日曜午前10時15分
ホームページ http://ishinomaki-yamashirocho.org/

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