• 今あるはただ神の恵み

日本キリスト教団余市教会

小樽教会の取材の後は、隣町である余市に向かうため小樽駅に再び戻りました。

小樽から余市へ向かうバスから

2日目最後の取材先はNHKの朝の連ドラ「マッサン」ですっかり知名度が全国区になった余市町にある「日本キリスト教団余市教会」です。

余市「マッサン」幟ぶどうとワインの街 余市

余市教会はJRは余市駅(小樽からは30分ほど)、バスならば「余市十字街」から徒歩10分ほどの距離にあり、この日はバスで向かいました。バス停から教会までの途中にはドラマゆかりのニッカウヰスキー余市蒸留所、そしてすぐ近くには余市スペース・アップルという道の駅があります。

「余市十字街」バス停JR余市駅

余市教会は牧師の小西陽祐先生をお訪ねしました。実は余市教会は「リタ幼稚園」という幼稚園を併設しており、「リタ」といえば、そうです。あの「マッサン」のエリーさんとして描かれていた人物のモデルとなったニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝の妻リタ夫人のことです。

NHKステラ「マッサン」表紙

さて余市教会と竹鶴ご夫妻にはどのようなエピソードがあるのでしょうか…

そんな思いを旨に日が暮れつつある余市の街を教会へ向かいつつ歩んでいましたら、教会のそとで雪掻きをする人が。
もしかするとと思い、ご挨拶をすればこちらの教会の牧師の小西陽祐先生でした。
雪国の教会は大変です。

小西陽祐先生

大阪生まれ京都育ちという小西先生。父親が牧師だったということで北海道の札幌にも住んでいたことがあって北海道とも縁があるとのこと。ちなみに先生は関西弁?です。キリスト教を学ぶために関西学院、同志社と神学部で学ばれたのですが、学校の先生になることを一時考えておられたそうです。「牧師になりたくないわけじゃなかったけれど、なることに少し意識しすぎていたんじゃないかな。」と。それでその後なんとレタス畑でのアルバイトを経て、牧師の道に。
その契機になったのは、沖縄で辺野古への基地移設反対運動に参加したことだったそうです。
抑圧された人々。それにもかかわらずひたむきに生きる人々の姿のなかに、そこに共に立って
おられるイエスを見た思いだったと話してくださいました。
また、牧師である父親が厳しい面がありながらも、自分の弱さや失敗を隠さず神と人との前にさらけ出すように牧会している姿も、自分が牧師を志す促しになったとも。

ニッカウヰスキー余市蒸留所
ニッカウヰスキー余市蒸留所

さて、冒頭でお話したリタさんと余市教会の繋がり。
結論からするとリタさんのお名前をつけた詳しい経緯は不明とのでした。もともとは「余市幼稚園」として出発したこちらの幼稚園が、1962年に「リタ幼稚園」に名称変更されていたことがこの度わかったそうです。ただし、その詳しい経緯はわからなかったとのこと。

実は1961年に当時の余市教会の牧師がリタさんの葬儀を執り行ったのですが、スコットランドで洗礼を受けていたリタさんが生前から余市教会での葬儀を望まれていたのを知っていた竹鶴政孝さんの申し出でそこにあったとのこと。そして葬儀への感謝として、昭和29年の台風15号のために傷んだままだった教会の建物を新しくすることへ竹鶴政孝さんが支援をされたようなのです。

ただ、1961年の新聞記事にすでに「リタ幼稚園」の名称が???

本当のことは神様と当時の教会の方しかわからないようです。ミステリーですね。

日本キリスト教団余市教会礼拝堂

今年2015年に宣教開始130年を迎えた余市教会。まだ30代の明るく気さくな先生が願っているのは、この余市の人々へ「神の愛」「赦されている喜び」を伝えていきたい、共に生きていきたいうこと。こちらまで元気をいただいた出会いでした。

余市教会案内板日本キリスト教団余市教会

牧師:小西陽祐
住所:余市郡余市町黒川町1丁目17番地(駐車場あり)
電話:0135-22-3758
教会HP:http://www.yoichi-church.com/

小西先生と別れて、再びバスで小樽へ戻り、次の日に備えて高速バスにて札幌の宿泊先に向かいました。