• 今あるはただ神の恵み

叡山電鉄の茶山駅から徒歩5分ほどのところにある鴨東(おうとう)教会をお訪ねしました。

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こちらの教会には鴨東幼稚園があります。京都大学が近い土地柄、いろいろ国からの留学生のお子さんたちも通園。ムスリムやヒンズー教徒のお子さんたちもいらっしゃり、国際色そして宗教色も豊な幼稚園です。

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牧師であり、園長でもある西村二朗先生にお話を伺いました。
先生ご自身、かつて、小さな子どもが祈る姿を見て、それまでは理屈でいろいろ考えて信じられなかったのが、「こんな単純でいいんだ」と思い洗礼に導かれたそうです。

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先生曰く、「もっと信仰熱心だったら牧師にはなってなかったかもしれない」と。

え???どういうことなのでしょう???

「牧師にでもしておかないと教会に行かなくなるだろうからって、神様に首根っこつかまれて(笑)。神様の采配です。だから理屈抜きに『どこへでも行きます』ってお答えして、ここに遣わされています」と。

そんな西村先生にとって、ある忘れられないエピソードが。それは、以前に若い女性の保育士が子どもたちに聖書の話をした時のこと。彼女は聖書にかかれていることを単純にそのまま子どもたちに語ったのだそうです。それを、普段はやんちゃな子どもだちがしーんと静まり返って耳を傾けているのを見て、「そのままの聖書に、子どもってこんなに引き込まれるんや!」と衝撃的だったとのこと。「私もそんな説教したいって思いますけど、いまだにそれは超えられないです」とお話しくださいました。

先生が鴨東教会に赴任されたのは2000年。当時、ある信徒のかたが「私はもう年をとって教会のために働けないので、教会を辞めさせてください」と仰ったのにびっくりされたことがあるそうです。
戦前からの歴史ある教会。信徒の方々が「自分たちが教会を支えなければ!」との強い思いで支えてきた教会。でも、時代の変化とともに、少しずつ教会も変わりつつあります。
年をとって働けなくなっても、若くて働けないかたも、いろいろな課題や問題を抱えたかたも安心して集える場であれたらと、今、これからの教会の姿を模索中とのこと。

礼拝出席者は以前より減って17〜8名。でも、クリスチャンではないかたが少しずつ増えているそうです。
「昔のほうが活気はあったけれど、今のほうが教会の敷居が低くなって、新しい人が入ってきやすくなっているのだと思います。」
先生はそうお話しくださいました。

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実はこちらの教会堂、戦前に建築された、非常に歴史的価値の高い建物で「もうこういう建物は二度と作れない」と言われています。先人たちの思いのこもったこの建物を大切になるべくそのまま残しつつ、今、耐震補強の工事が進んでいます。

こちらの椅子も建築当初から使われています。これまで何人もの方々がここに座って礼拝し、祈りをささげてこられたのですね。

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こちらのオルガンは日本に来られていた宣教師ご夫妻が帰国時に飛行機事故で亡くなられ、そのお嬢様がご両親の思い出にと寄贈してくださったのだそうです。

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取材日:2016年2月5日
※最新の情報に関しては、教会に直接お問い合わせください。

***教会のご案内***

日本基督教団鴨東教会
牧師:西村二朗
住所:京都市左京区田中高原町24
電話:075-781-4947
礼拝:毎週日曜日10時半から