• 今あるはただ神の恵み

甘木鉄道に揺られて、その終着駅である『甘木駅』へ。
電車も趣がありますね・・・。

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雨の中を少し歩きまして、こちらの甘木聖書バプテスト教会をお訪ねしました。

こちらの教会の吉澤孝夫先生は、1999年からこちらの教会にて仕えておられます。

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この教会は、今から30年前、視覚障害者のご夫妻の家庭集会から始まった教会。
たった2人の祈りの中から始まった、この地の伝道の拠点です。

吉澤先生がこの教会に来られた時も、そのご夫妻以外には殆どおられなかったそう。その頃は、教会案内を作って、お子様と一緒に公園伝道から始められたそうです。
まさに、開拓伝道!
今では、10数名の方が集う群れに成長していらっしゃいます。

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実は、吉澤先生ご自身も視覚障害者でいらっしゃいます。
ご病気のため、小学校4年生から将来失明することが分かっていらしたそう。
中学校3年生から盲学校へ行かれ、その頃に聖書研究会なるものがあると知ったそうです。
「いずれ見えなくなる」という恐れ、ご自身の将来への不安。
そのような中にあった吉澤青年が、初めて教会の門をくぐったのは、19歳の時。クリスチャンの友人に誘われて、初めて教会に行った時の印象は、

「ここが、自分の落ち着くべき家だ」

という思いだったそうです。
そして、ご自身の目のことや将来のことについても、深い安心を得、キリスト者として歩み始められたとのことでした。

実は、吉澤先生が初めて点字で読んだ本は、聖書!
当時はゆっくりとしか読めなかったからこそ、神の言葉をじっくり味わうことになり、そこから感謝が溢れてきた、と仰っておられました。
中でも愛しておられる御言葉は、
「『たとい山々が移り、丘が動いても、わが愛はあなたから移らず、わたしの契約は揺るがない』とあなたをあわれむ主は仰せられる。」(イザヤ書54章10節)
とおっしゃり、このように自分を愛して下さる「神様の真実」への信頼に尽きます!とお証してくださる吉澤先生に、アーメンと心の中でお応えした次第です。

これまで「視覚障害者」ということで特別視されることも少なくなく、更にキリスト教会の牧師ということになると、余計に「自分とは関わりのない方々」と地域社会から見られてしまいかねないということを何とか克服しようと、吉澤先生は様々な試みをしておられます。

一つは、音楽での奉仕。
奥様とお二人で『ヘブンリー・ドロップス』というグループを作って、殆ど毎週、高齢者施設への慰問ボランティアとして、歌とトークのプレゼントをしておられるのだそう!
また、教会としても、市の音楽祭などに音楽グループとして参加しています。

2つ目は、得意の英語。
甘木市は、いわゆる地方都市の一つですが、先生が英語が達者でいらっしゃり、礼拝でも英語でポイントを解説されているということを聞いて、思いがけない形で外国の方々の礼拝出席や関わりがあるとのこと。

そして3つ目は、短歌!
最近始められたそうですが、西日本新聞や市報などにも、立て続けに採用されているとのことで、「こういうことを通しても、教会の敷居を下げることに繋がったらいい。『あ、あの教会の吉澤さんだ』と思ってもらえたら」と仰っておられました。

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吉澤先生はこうも仰って下さいました。
「私は、視覚障害ゆえに出来ないことはいっぱいある、けれども出来ることをして神様に仕えていきたい。それは神様が、私だけではなく、全ての人に望んでおられることだと思います」と。

私という人間が出来ること、神様に「お前にして欲しいんだ」と、望まれていることは何だろう。
そんなことを考えさせられる、素敵な出会いでした。

取材日:2016年4月7日
※最新の情報に関しては、教会に直接お問い合わせください。

日本バプテスト・バイブル・フェローシップ甘木聖書バプテスト教会
住所:福岡県朝倉市甘木1-13
交通案内:甘木鉄道線『甘木駅』あるいは西鉄甘木線『西鉄甘木駅』から徒歩約10分 (甘木東町郵便局隣)
電話:0946-24-7726
牧師:吉澤孝夫
HP:http://www.geocities.jp/amagibbc/
集会案内
・日曜礼拝 毎日曜日 午前10:30〜
・木曜聖書祈り会 午後7時〜