• 今あるはただ神の恵み

取材二日目は、柳川市からスタートです。
歴史と風情のある街、柳川。

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同じように、お訪ねした教会も大変長い歴史をこの地に刻んできた教会です。
歴史は、1879年伝道所設立に始まります。ですから、2016年で137年!

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城下町であり、かつ伝統的な関係性も息づいているこの街に、長い歴史を刻み続けているこちらの教会。
いわゆる地方都市の一つとして、若い世代は進学や就職で都市部へ出て行ってしまうことから、会員数も決して多くはないとのことですが、その中でも、この地域の中で信仰継承がなされていると、こちらの牧師の稲葉 一(はじめ)先生は仰っておられます。

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特に、おじいちゃん・おばあちゃんの信仰を見て、孫世代が影響を受けているとのこと。「この世」には無い平安を求める心は、幼い者にも息づいているに違いないと、稲葉先生は仰っておられました。

また、新しくお伺いしたこととして、国際結婚で、フィリピンなどアジアの様々な国から来ている女性が少なくなく、特に「霊的な交わり」を求めて、教会に来ておられると教えて下さいました。
そのこともあり、こちらの教会の週報には、日本語だけでなく、タガログ語での祝祷が併記されています。
また、その国際結婚によって生まれた、いわゆる「ハーフ」の子どもたちの居場所としても、この教会は用いられているとのことです。様々な事情から、居場所を失いがちな彼・彼女たち。何かにつけ、白い目で見られてしまうことも多い一人ひとりが、この教会に居場所を見出していることに、今の日本の現実の一端を見るような思いがいたしました。

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稲葉先生は、こちらの教会は2016年で9年目。52歳で神学校へ入られた先生にとって、柳川教会は初任地でいらっしゃいます。
先生は、新潟県佐渡ヶ島で、お父様が天理教の伝道者というご家庭にお生まれになりました。経済的に厳しい中でお過ごしになったこともあり、がむしゃらに働いてお金を稼ごうと、18歳で上京、その後就職してドイツに移住されます。
順調にキャリアを積んでおられた先生がキリスト教に出会ったのは、そのドイツが初めて。最初は、教会に行っても観光客の一人でしかなく、十字架のイエスは痛々しくて、興味が全くなかったとのこと。ただ、お住まいの近くに、たまたまカール・バルト研究のためにドイツに来ていた牧師の住まいがあり、その牧師からイースターのトラクトを受け取ったのを覚えておられるそうです。

しかし、その一週間後に転機が訪れます。悪性腫瘍が出来ていることが分かり、それが若い時になると死に至る可能性が高いものだとわかったとのこと。先生、29歳の時です。
幸い、手術は成功。術後入院中に、1週間前にあった牧師がお見舞いに来てくれ、その時に初めて触れたキリスト者の祈りが先生の魂に響いてきたのだそうです。

「自分が考えていた信仰と、この人たちの信仰とは全然違う!」

不思議に、「ここにキリストがおられる」という感触と喜びが入院中も消えず、それはどこから来ているのだろう?ということが、礼拝を通して少しずつ分かり、後に、そのドイツでご家族全員洗礼をお受けになりました。
そして、実は洗礼を受けた後から牧師への志が与えられていた先生。31歳で帰国されてから長く会社づとめをされた後に、52歳で神学校へ進まれ、今日に至るとのことです。

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稲葉先生は、「神様は『ひとり』を起こす。そして、その『ひとり』が神様に繋がっていさえすれば、進学就職でどこへ行ったとしても心配ない!」と仰っておられました。
そのことは、ご自身の身に起こった出来事に裏打ちされた、神様の真実ゆえの確認なのだと思わされました。

取材日:2016年4月8日
※最新の情報に関しては、教会に直接お問い合わせください。

日本キリスト教会柳川教会
住所:福岡県柳川市本町11-2
交通案内:JR鹿児島本線瀬高駅からバス20分、または西鉄柳川駅からバス5分「辻町」下車
電話:0944-72-1578
牧師:稲葉 一(はじめ)
HP:http://nikkikyusyu.html.xdomain.jp/yanagawa/index.htm
集会案内
・主日礼拝 毎日曜日 午前10:15〜
・教会学校 毎日曜日 午前9:30〜
・祈祷会  毎水曜日 午後3:00〜、午後7:30〜