1892年創立と、120年以上の歴史のある大牟田正山町教会。
こちらに、梅崎浩二先生と、長年、役員として、篤い祈りをもって教会を支える大城美知信さんにお話しを伺いました。
2008年にこちらに赴任された梅崎先生。教会に通うようになられたのは高校生の時。信頼していた友人が自分を離れていく経験を通して「この世の中に本当に信じられるものがあるのだろうか」と、そしてそれを嘆く自分自身もまた流れ去っていくだけの者ではないかと、生きる意味を問うようになり教会の門を叩きます。その時、2時間に渡って話を聞いてくださった牧師がこう祈ってくださったそうです。
「梅崎君が誰にも打ち明けられない心の内を私に語ってくれたことを感謝します。」
厄介な話のはずなのにそう祈られた牧師に衝撃を受け、「この人を生かしているものは真実だ。だから僕もそこに向かって行こう」と。それが大きな転機となり、今に至っていることをお話しくださいました。
こちらの教会では毎週教会学校の礼拝があります。校長も務める大城さん。年々子どもが減り、誰も来なくなってしまった時期もあり、「もう辞めようか…」と思われたことも。しかしその時「そうだ!子どもたちのために祈ろう!」という思いが与えられたことが続ける原動力に。今でも、たとえ子どもが一人も来ない日も教会学校の礼拝は欠かさずもたれているそうです。
お元気なご高齢のご婦人方が、療養中などで礼拝出席が難しくなられた方々を熱心に訪問なさっていることも、こちらの教会の特徴のひとつです。
礼拝堂の脇奥にある、ちょっと南国風のかわいらしい建物。
なんと納骨堂でした。
こちらは1892年に伝道を開始されたデビソン宣教師と、大竹常業初代牧師。
お二人の伝道への熱意と祈りが今に引き継がれていることを感じる取材でした。
日本基督教団大牟田正山町教会
住所:福岡県大牟田市正山町9
交通案内:大牟田駅より徒歩10分
電話:0944-52-4137
牧師:梅崎浩二
礼拝:毎週日曜日10時半〜