• 今あるはただ神の恵み

FEBCでは教会取材は原則公共交通機関で行くことにしていますが、今回は新千歳空港でレンタカーを借りて行くことにしました。

最初の訪問先は日本聖公会平取聖公会です。

公共交通機関の場合は、かなり大変です。というのはJR日高本線が2015年の高波と台風の相次ぐ災害によって運休していて、JR北海道はその厳しい経営環境の中では再開はできないという判断をしており、現在は代行バスが走っているといった状況です。
ということで、バスの便ですが、札幌からは道南バスで浦河行き高速バス「高速ペガサス号」で「富川駅前」停留所へ。そこで、平取方面行きの道南バスの路線バスに乗り換え、20分程度の乗車で最寄りのバス停「平取」に着きます。

教会近くの「ふれあいセンターびらとり」観光案内所はなかった…

お話を伺ったのは司祭の内海信武先生。
※教会の歩みについてはアイヌ伝道に触れたこちらの記事をご覧ください。

横須賀生まれの内海先生。父親は海軍におられ、先の戦争中に亡くなり、親戚を頼って母親と北海道へ。最初は室蘭にいて、その後札幌へ移られたそうです。ちなみに祖母が聖公会の信徒で、幼い時から一緒に教会へ。戦後は暫くして東京へ戻り、そこで大学に進まれたそうです。
その後結婚と姉の死を契機に、先に札幌へ戻っておられた母親のそばにいたいとの願いから再び北海道へ。知人の勧めもあり歯科技工士の資格を取って、長くその道を歩むことに。一時離れていた教会も、母親を外へ連れ出すために一緒に通う中で、ギデオン協会の働きも長く続けてこられたとのこと。
そこでの関係から老人福祉施設で働くことになり、定年を前にして2006年、教会での召命黙想会なるもので、献身を決意されたとのこと。「何も出来ない」との躊躇いがありながらも、主教の助言もあって京都にある聖公会の学校へ進まれました。こちらの教会へいらしたのは、2010年のこと。その後の東日本大震災の時は釜石で支援センターの立ち上げの働きにも加わったそうです。

そんな内海先生に「大切だなと感じることは?」との問いに、門前の小僧に過ぎない自分が、司祭になるとは人の思いを超えた神の恵みでしかない、と。また、アイヌの人々の森とも言える平取は、まさに「乳と蜜の流れる地」とも。小さくされた人々を慈しむイエスのまなざしがそこにあるとしみじみ語っておられたのが印象的でした。

この後、少し離れたところにある二風谷へ車を走らせ、急ぎ足で二風谷アイヌ文化博物館を見学し、次の取材先に向かいました。

取材日:2016年6月24日
※最新の情報に関しては、教会に直接お問い合わせください。

日本聖公会平取聖公会
住所:北海道沙流郡平取町本町65-1(駐車場あり)
交通案内:道南バス「平取」停留所より徒歩5分ほど
電話:01457-2-2645
司祭:内海信武
集会案内
・主日礼拝 第1,3,5日曜日 午前10:30~、第2,4日曜日 午後2:00~