• 今あるはただ神の恵み

札幌郊外取材、その二日目です。
今日、まずお訪ねしたのは、日本基督教団月寒教会です。

行政区分上、この「月寒」という字は「つきさむ」と普通は読むそうですが、こちらの教会は「つきさっぷ」教会。もともとアイヌ語のこの読み方を今でも大事にしていらっしゃるのだそう。

もともとこの教会は、日本基督教団札幌北光教会の家庭集会が母体となって始まったということです。
この教会と、併設されている黎明幼稚園の働きの両輪で、地域に深く根付き浸透しているのが、今の教会の歴史だそうです。

こちらの教会の牧師は石垣弘毅先生。

この月寒教会の「地域に開かれる」という姿勢の中で、先生は「福音宣教へのこだわり」ということを繰り返し強調しておられました。
「わたしはいのちのパンである」というイエス・キリストの御言葉は、霊的な養いの意味だけでなく、あるいは実際の肉の養いということだけでもなく、その両方がつながっていることがとても大事だ、と。
「ある立場の人たちからすると、福音宣教が社会活動より一段上にあるように言われるが、それは何か違うのではないか。」そう石垣先生は仰りつつ、ご自身にとって最大の課題は、「あなたにとってイエス・キリストとは誰なのか」という問いだと仰るのです。

その先生の原点として、色々なことを合わせてお伺いしました。
先生は岩手県にお生まれで、宮澤賢治に憧れて農学を志し、北海道大学農学部に入学されます。しかし、そこで目にした農学は、必ずしも先生が思い描いていたものとは違ったものだったそう。
残念な思いの中で英語演習のクラスをとった時の先生が宣教師で、それがキリスト教信仰に触れるきっかけとなったのが教会に導かれるきっかけだったとのこと。

それから北海道開発庁に就職された先生は、転勤で札幌以外の街の教会に出席されるようになり、実際の農村とその教会の現実に触れるようになられます。
そこでの働きでのつまづきと教会生活で感じた痛み・疑問を見つめなおすため、同志社大学神学校へ進まれます。

実は石垣先生が洗礼を受けられたのは、いわゆる福音派の教会。その先生が、神学的には正反対とも言える神学校に行ってどうだったかと伺うと、「自分にとっては非常に良かった」とおっしゃいます。
その心は?というと、「あの神学校の良いところは、『人間は神を悟り得ない』ということを徹底しているところだ」と教えてくださいました。

いろいろなエピソードを伺いながら、たった一つのことを、石垣先生は求めておられるように感じました。それは、「今ここで、イエス・キリストに従うとはどういうことなのか」ということです。
その探求の旅は、今も先生の中で続いておられるんだな、ということを感じた取材でした。

取材日:2016年9月13日
※最新の情報に関しては、教会に直接お問い合わせください。

日本基督教団月寒教会
住所:札幌市豊平区月寒東1条2丁目10-9
電話:011-851-6634
牧師:石垣弘毅
集会案内
・主日礼拝 毎日曜日 午前10:30〜