• 今あるはただ神の恵み

こちらの日本同盟基督教団仙台のぞみ教会へは、仙台駅からバスに揺られること、約30分ほど。
仙台市の郊外にある新興住宅地の中に、教会堂があります。

ロータリーに見えますが、交差点なんです。教会はこの近く。

 

秋山善久先生は、「東北ヘルプ」のメンバーのお一人でもあられ、特に 教会支援の義援金に関して責任を担ってこられた先生です。

秋山先生は、1998年から仙台市の開拓伝道に従事してこられました。
「開拓伝道3年目でこんなに立派な教会堂!?」と思いましたが、この教会には不思議なストーリーがあったんです。

開拓伝道3年目で、都合で別の場所を捜す必要があった秋山先生ご夫妻。不動産屋さんをあたっていると、「教会が売りに出ているよ」と。
「教会が売り物件?」と思いましたが、秋山先生はいわば「先代」の牧師とこの教会の歩みについて教えてくださいました。

もともと、この教会は別の単立の教会として開拓され、その牧師ご夫妻の貯金を全て注ぎ込んで建てられた教会だったそう。しかし、残念ながら、その牧師ご夫妻が立て続けに召されてしまい、後継の牧師を得ることも難しく、教会としての存続が出来なくなってしまって教会堂を処分されたのだそうです。
そして、その時、秋山先生が教会堂を求めておられ、こちらに移ってこられたのだとのこと。
いろいろな教会を取材させて頂きましたが、こういうお話は初めて伺いました!

秋山先生は、その「先代」の牧師先生が考えておられたことをご自身でも大切にしていきたいとおっしゃいます。
それは、「社会で生きづらさを抱えている人を、教会として受け止める」ということ。

実は、その「先代」の牧師ご夫妻のお子さんには障がいがあったそうで、そのことを教会として受け止め直すために、その「先代」の牧師先生は、仙台から毎週車で東京にあるルーテル学院大学へ学びに通っておられたのだそう。そして牧師の熱意を、現在のルーテル学院大学学長であられる江藤直純先生も深く心に留めておられ、新しくこの教会が「日本同盟基督教団仙台のぞみ教会」として出発する時、先の教会の牧師夫妻の記念会が行われ、その説教は江藤先生が担当される程のことだったと。
この教会に息づく二つの流れが、一つに溶け合って、今も流れ続けているんですね。

そして、秋山先生は、ご自身が今も関わっておられる東日本大震災のことについてもお語り下さいました。

それは、「まだ消化しきれていない」「分からない」「まとまらない」という、率直な思い。

被災地の取材ですと、「これだけのことがあって、今はこういう展望があります」という話に落ち着きがちですが、秋山先生はそういう「ストーリー」には違和感があると、率直にお話くださいました。

「『支援活動がこれだけの証になりました』ということでなく、『まだ戸惑っています』ということでもいいんじゃないか。」
「見えていないこと、解決できていないことをマイナスとだけ考えないで、それら全て受け止めていくことこそが大切なんじゃないか。」

これは、メディアに関わっている私にとって、耳の痛い話でもありました。
というのは、やはり受け入れやすいストーリーの中に落とし込んで、現場の話を聞いている、あるいは処理しているところがあったからです。
それは、「分からない」という只中に留まることのしんどさということです。
けれども、秋山先生はむしろ、その只中にこそ留まろうとしておられる。
そこに、秋山先生とこちらの教会の信仰の姿を見た思いがします。

秋山先生は、NPO法人セミナ〜レの理事のお一人でもあられます。
このNPOは、東日本大震災被災地に今も暮らす障がい児・者の支援を目的のために作られました。震災当時、支援の網の目から落ちてしまい、酷い扱いをされていた障がい児・者の親からの悲痛な叫びを受け止めて、NPO法人の発足に至ったとのこと。
ただ、この運営もかなり厳しいところを通っておられるとのことで、「課題は多いんです」と率直にお話頂きました。
少しでもご関心がおありの方は、是非詳しい活動内容は、NPO法人セミナ〜レのホームページをご覧ください。

「6年以上経った今が一番大変と思うことがある。」

そんな風に大胆にお話される秋山先生のお話に、「それでも尽きない希望とは何だろうか?」ということを思わされた取材でした。

※最新の情報は教会に直接お問い合わせください。

日本同盟基督教団 仙台のぞみ教会
住所:〒 仙台市青葉区桜ヶ丘4-35-6
電話:022-279-2726
主任牧師:秋山善久
礼拝 毎週日曜日 10:30〜
祈祷会 毎週水曜日 19:30〜
聖書学び会 毎週木曜日 10:30〜
ホームページ:https://www.sendainozomi.com/